古くから言われていることの中には本当に健康のためになる話は沢山ありますが、反対に全くのでたらめという言い伝えもかなりあります。
これはウソ!間違った民間療法・迷信
★「風邪をひいたら入浴してはいけない」 は間違い!
「風邪をひいたら入浴してはいけない」とよく言われますが本当ですか?
風邪をひいて熱が出たら入浴はしない方が良いと思っている人が多いですがこれは間違いです!
むしろお風呂に浸かって汗をいっぱいかいたほうが良いのです。これだけで熱が下がりますよ!
但し汗をかくことが目的ではありません。体温を上げて侵入した細菌やウィルスを殺すのが目的なのです。
注意していただきたいのは入浴後の水分補給!
汗で水分を失うと脱水症状や熱中症になるので水分補給を十分に摂るように注意してください。
★うつ病は心の病というのは大間違い
うつ病って心が弱いからなるとか言われていますが本当ですか?
以前はうつ病とは心の病といわれていました。今でも精神病のひとつと思っている方は少なくないようです。
しかし、うつ病は心の病とは無関係です。少し前まではセロトニンの不足が原因と考えられていましたが、最近になり東京慈恵会医科大学のグループがウィルス説が発表して話題になりました。これが原因なら近い将来治療薬ができるかもしれません。
うつ病は病気です。だから「本人に問題がある」「やる気の問題」「努力が足りない」と本人を責めることは絶対にしてはいけません!
★こんなことをしたら死んでしまうぞ!世にも恐ろしい迷信
昔は恐い治療法が沢山あると聞きましたがどんな怖いことをしていたんですか?
今では信じられないようなことをしていたようです。
・血を抜いて病気を治す
悪い血を抜けば治ると思われていたんだろうね。モーツアルトはこれで死期を早めたといわれているらしい。2リットルも血を抜けばそうなるでしょうね。
これ以外にも昔は
・水銀の蒸気の蒸し風呂に入ると梅毒治療になる
・ヒ素入りの菓子を食べると血行がよくなり皮膚がつやつやになる
といった今の常識では考えられないことが平然と行われていたのです。
これはホント!おばあちゃんの知恵袋
おばあちゃんの知恵袋にも効果のないものは沢山ありますが、今でも役に立っているものもあります。
★風邪に卵酒
昔から風邪にをひいたら卵酒が良いといいますが本当ですか?
卵酒は風邪の予防に良いのですがひいてしまってからでは止めたほうが良いです。
卵酒には日本酒と卵が入っています。日本酒のアルコールは体温を上げ血流を良くします。卵はビタミンや必須アミノ酸およびタンパク質が豊富でウィルス進入を防ぐ働きがあります。このため卵酒は風邪の予防に良いされているのですが、風邪を引いてしまってからでは薬の効果を下げたり良い睡眠を妨げるなどがあってかえって良くありません。
★すりおろしリンゴを摂ると風邪が治る
すりおろしたリンゴは風邪に効きますか?
なぜすりおろしリンゴなのですか?
リンゴには免疫力を強める「ビタミンC」や炎症を抑える疲労回復の良い「リンゴ酸」と「クエン酸」が含まれているので風邪に良いのです。
すりおろすのは胃腸にかかる負担を軽くし消化を早めるためで体力のない病人に向いているといえますね。
このすりおろしリンゴは今から約100年前のドイツの科学者モーロが医学誌に「モーロのりんご2日療法」として投稿し当時大きな話題になりました。
その内容は下痢や消化不良の子供を集め2日間このすりおろしリンゴを与えるというものでした。
その結果下痢や消化不良の症状が改善し、赤痢で高熱があった子供は熱が下がったというものでした。
このことは世界中で大きな話題になったそうです。
すりおろしリンゴに含まれる「タンニン」「ペクチン」「食物繊維」が腸内環境を改善し免疫力をアップしたと考えられます!
すりおろしリンゴは風邪だけでなく下痢や消化不良にも良い効果をもたらしたのですね!
★風邪をひいたらネギを首に巻く
ネギに含まれる成分が首から浸透するのですか?
ねぎの成分が首の肌から浸透するわけではありませんよ。ねぎ含まれるアリシンという成分は殺菌力が強く空気中に飛散しやすいのです。この首に巻いたねぎのアリシンが鼻や喉の粘膜に付着した細菌やウィルスを殺すと考えられます。
こういった民間療法は誰もが良くかかる風邪に関するものが多いようですね。
まとめ
昔からの言い伝えや迷信の中には効果がないどころか死に至るものがありました。
半面、おばあちゃんの知恵袋のように効果があるものもありました。
しかし、大事なことは何でも鵜呑みにせず本当に大丈夫なのか調べてから実践しましょう。
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